ヒートペンとおもちゃの日常

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3Dプリンター導入してフルアクションのロボットとオリジナル作品を印刷してみた。!光造形の脅威のおそるべき精度!なんでも作れる!ELEGOO Mars 3 Pro レビュー 

皆さんお久しぶりです!いるかうさぎです🐬🐰

しばらく忙しくブログ更新できませんでした!

さて、何をしていたかというと「CAD」を勉強しながら3Dプリンターを導入という私的に大事な人生の節目でした。

そんな中10年前の古臭いPCをつかっていたのでCADが動かず機械音痴の私に様々なフォロワーさまたちから本当に優しく詳しくアドバイスいただいたおかげで何とかなりました。

ここでお礼を言わせていただきます🙇

さて、3Dプリンターってどんなもんやねん!どんだけ費用かかるねん!ってそこのアナタ!

私が人柱となり実験したレポートを書きます。



プリンターはまず光造形FDM方式があり、かなり悩みましたが情報が多くAmazonのサクラチェッカーにも引っ掛からなかったELEGOO Mars 3 Proにしました。

最初はABSなどのプラスチックの安いフィラメントが使えて家具など丈夫なパーツも作れるFDMにしようかと思いましたがYouTubeで沢山の情報を見て集めていくうちに10万円以下の安いFDMプリンターはほぼ全ての機種で積層痕がかなり汚い(YouTubeでかなりの機種を2160HD4K画質で拡大しじっくり見て表面を確認しました)ことと樹脂を溶かして造形をするので、一般家庭などですると微粒子が肺に入り込み発ガン性があるということがわかり、光造形を選択しました。


光造形は積層痕が余り出ずとにかく綺麗ですがUVレジンという液体を扱うことと身体に悪いイソプロピルアルコールなどを使わないと普通のUVレジンは取り去ることが出来ないのがわかり悩んでいましたがなんと水洗いできるレジンがあることがわかり、即決しました。


こちらの水洗いできるレジンは1kg5800円と高額ですがSK本舗さんという信頼できるメーカーさんが出しているので選びました。



さっそくネットで見つけたデータをCADで分割し、CHITUBOXというソフトで足場をつけて印刷開始!



初めて印刷出来た記念写真。モデルは小さいサイズにして印刷してみました。初めてだからパーツが脱落して下に落ちています。印刷時間は2時間50分。



洗い流してUVライトを照射して2次硬化をしました。最初はわからずサポート(足場)をつけたままUVライトを当てたのでかなり時間がかかりました。


指で簡単にサポートが外れます。プチプチプチプチ!なんだろうこの感覚。外すのがとにかく簡単で気持ち良いんです。



組み立ててみましたが小さすぎてムリでした…。



原寸大でパーツを少なくまとめて印刷してみました。表面がものすごく綺麗!ツルツル!



続けて印刷!


立体物が大きく、かなりの量を何度も何度も使いかなりの時間をかけました。サポートがすごい量です。



印刷中に地震があったからか歪んだりしました。揺れたら駄目みたいです。こういったのはどうしようもないですね。


3Dプリンターの知識が未熟なのでエラーパーツがちょこちょこ出て完璧な印刷物がほしいという私の謎のこだわりのせいで、ちょっとずつきれいに出来たパーツから組み立てていきました。数日間かかるかなり根気のいる作業でした。



大きなパーツはミスが起きたらなかなか大変でまた長い時間の印刷時間を待つことになりました。


ツノパーツが折れやすいモデルでツノは沢山印刷しましたが結局ムリでプラ板で自作しサポートする形にしました。



ようやく完成です!ちなみにヤスリがけなどは一切行っていません。36000円のプリンターでこんなに綺麗な表面です。信じられないくらい綺麗。



フルアクションなのでかなり動きますが、レジンだから重いです!何回も細かく印刷したので50時間以上かかりましたね。


全身を印刷してみてわかったのがレジンで全身を作ると重くなるから全身光造形の出力物はやめたほうが良いかなと。ただし、丈夫な関節が用意できるなら普通に全身でもOKですね。

オリジナルパーツを作成して既存のプラモデル、ガンプラに組み付けたりするのがオススメかもしれません。


オリジナルの剣をモデリングしてみました。



やったー!印刷できた!自分の作ったデータが立体としてまるっと出てくるってすごい感動的!





印刷したオリジナルの剣を持たせて遊ぶの楽しい♪



ちょっとモデリング失敗していたのでやり直して



再度印刷。鍔はうまくいきましたが、柄の節の線が極細すぎてうまく印刷できませんでした。というか、ほとんど肉眼では見えにくいレベルで入ってます。のでモデリングが悪いということ。



再度モデリング



うまく行きました。右端が完成品です。

こうやって何回もトライできるのが3Dプリンター、デジタル造形のすごさ!


3Dプリンターを使ってみての感想


ものすごい高いんでしょ?と思うかもしれませんが、私が今回買った3Dプリンターは36000円くらいでCADはfusion360という無料のソフトを使用しています。私の場合はパソコンがポンコツでハードディスクをSSDに入れ替えたり、入れ替えるための周辺パーツやメモリの増設などパソコンのスペック関係にとにかくお金と手間がかかりました。

最近のパソコンを使われてる方は実質36000円とレジン代くらいしかかかりません。

正直ちょっとした完成品フィギュア買ったら36000円なんてすぐ吹き飛ぶ金額ですので、オリジナルロボットが作りたい、オリジナルのガンプラが作りたい!とかオリジナルの武器が作りたいってひとにはコスパは全然悪くないと思います。普通にオススメします。

あとはそうだなぁ。昔の玩具とかで角が片方足りないとか拳が無いとかあるじゃないですか。そんなときはネットに落ちてる画像とかを寸法合わせてモデリングして復活させたり、片方ないとかはもう片方の寸法を測ってモデリングしてミラーという機能で左のパーツを右パーツに鏡に映すようにしてコピーして復活させたり、自身がおもちゃのお医者さんになれるような夢のようなことが出来ます。

失くしたパーツもパーツ注文せず、寸法測ったり、今じゃお金は掛かりますがスキャナーなんてものもありまして、スキャンして印刷するだけなんてことも可能です。

一般人がこれだけの精度のものをこんな安く作り出せるって本当に便利な時代になったものです。


以上レポートでした。購入などの参考になれば嬉しいです♪