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FDM式の3Dプリンターと光造形の3Dプリンターどちらが良いのか? ANYCUBIC Kobra Neo VS ELEGOO Mars 3 Pro 比較レビュー

皆さんこんにちはこんばんはおはようございますいるかうさぎです🐬🐰

またまたブログ更新に時間がかかってしまいました。

それもFDM方式の3Dプリンターを導入したからです!

導入したのはANYCUBIC社の3Dプリンター Anycubic Kobra Neo!


1. KOBRA NEOを導入した理由は今安くて39999円が10000円オフクーポンがでていて29999円で買えること。

2. 光造形では価格が高いもの以外は小さいものしか印刷出来ないけど220x220x250mmというかなり巨大なものが印刷できること。さらにFDMの安いプリンターには普通ない0.05mm積層のかなり緻密な造形が可能ということ。

3. やっぱり光造形(レジン)は脆い。そしてレジンが高い!(特に水洗いレジンが高価)加工し辛いこと。ABSなど普通のプラモデルに使える樹脂が印刷できること。

以上のことから買って人柱となって実験結果をレビューしてみます。



届いてびっくり(@_@;)

でっかいし、組み立て式!機械に弱い私は悪戦苦闘…数時間後…



やっと組み立て、動かしたらエラー連発!はめ込む力が弱く組みが甘かったみたいです…。




フィラメントの入れ方を勘違い。YouTuberがさっさとさしてたので挿せばよいものと思い込み、突っ込むだけして失敗。トリガー引かないと固定出来ないみたい。(当たり前のこと)




さてテストデータのフクロウで印刷開始!ん〜。くっついてない?かなりZ方向調整したんだけどな〜。ちなみにめちゃくちゃ静かです!



なんかよくわからないまま密着しないまま印刷が奇跡的に成功。こちらはPLAフィラメントです。



海外のYouTuberから情報を得て、さらに説明書を熟読、さらにX(元ツイッター)のフォロワーさんから色々ご指導いただき、なんとか夢だったABS樹脂の印刷を開始。ちゃんとくっついてる。



印刷するのは私の考えたオリジナルロボットをモデリングしたもの。勇者疾風ZXカルバーです。ZXはゼクスと読みます。カルバーはハトの意味。ハト(平和の象徴)🕊の勇者で角はZとXと入れたツバメを意識しています。胸にはハトの頭と羽ばたく金の羽。肩にはハトのHを鷹っぽくデザイン。ボディカラーは緑の葉っぱ。前腕に付いているのはハトの足と爪を意識しています。膝横の突起は抜いて左右をくっつけるとゼクスブーメランになります。スネにはハトが正面から飛んでくる形をイメージしたレリーフ。超AGI(SUPER Artificial General Intelligence 略してSAGI(鳥のサギから取りました))を持っていて人の言葉を喋る心を持ったロボットという設定です。モデルの大きさは頭までで16.5cmかなり大きいキットとなってます。



上のは試作品。その後再モデリングし、
関節可動を全身に追加。フル可動キットになっています。


数時間後、足元が剥がれてきました。




ボディ全体が浮いてきました。






夜中にとてつもない轟音とともに盛大に剥がれました。やはりスティックのりやケープ(フォロワーさんから教えていただきました)を付けないと台座から印刷中に剥がれるみたいです。ケープがオススメのようですが、無かったので手持ちのトンボ鉛筆 スティックのり ハイパワーを使用することに。




ものすごい時間をかけて、なんとか印刷出来ました。スティックのりかなり効果が高く、全然剥げませんでした!

が、0.05という超精密な積層でやったのと温度が足りなかったのかすごい汚いことに…。



0.2mmでやってみました。


0.2だと組み立てるのは厳しいなぁ。



その後最高温度の260度で設定したら0.05で、かなり綺麗に出ました!左が260度、右が230度。一目瞭然です。



首も穴も綺麗に印刷できました。



ちなみにこちらが光造形。かなり綺麗です。パーツ分けもかなり細かくしているのに、極微細なものまで印刷できています。




ややひっかかりはありますが設計通り4mmボールジョイントでちゃんと可動出来る!すごい!レジンならすぐ折れますがABSは丈夫!



とりあえず光造形では出来なかった実寸大で全身を印刷してみたい!と0.2mm245度で印刷!


30時間かかってようやく印刷完了!長かった〜!



まだ外しきれてませんがサポート材を適当に外してみました。右は縮小版ゼクスカルバーで光造形のもの。無加工なら断然光造形ですが、0.2でもある程度形が出るFDMも悪くないと思います。ABSは接着も加工も本当にしやすいですし!0.05mmで精度を出そうとすると丸々5日間400Wのプリンターがフル可動でやっと印刷できるという感じ。ちょっと実用的ではないです。0.1mmならちょっとしたパーツならかなり良いのでは?

光造形のリーズナブルなモデルはとにかく綺麗ですが、とにかく脆くて(特に水洗いレジン)、液体を使うから洗浄しなきゃいけない。さらに普通のレジンはかなり有害らしく、洗浄もイソプロピルアルコールを使ったらかなり有害。中を中空にすると中は固まず、中から延々と未硬化レジンが染み出すので、モデリングでパーツ分けして防ぐか、中が詰まってないといけない。中が詰まっていたらめちゃくちゃ重いので可動モデルはほぼムリです。2次硬化が失敗したら劣化して割れる。2次硬化をほどほどにしないと例えばずっと太陽にさらすとどんどん劣化するらしいです。そして普通のレジンよりも加工はしにくいです。加工しやすいABSライクレジンとかもありますが、本物のABSよりはかなり加工しにくいようです。接着も瞬間接着剤以外使えません。

FDM熱溶解積層方式のリーズナブルなモデルは光造形には精度は全く敵いませんが、ABSで出したらとにかく加工しやすいのが利点。カッターでサクサク削れる。さらに軽いから可動モデルが作れる!
強度がある日用品が作れる!

ABSフィラメントが1kg2000円かそれ以下くらいとかなり安い!

PLAはもっと安い!

立体物を作るものにとって面倒なのはとにかく表面処理必須なことですかね。



みてください。これはアメリカの方の作ったデータでモンスターハンターディノバルドの超巨大で緻密な鱗ディテールのモデルを実寸大で印刷したものです。光造形は表面処理の難しいこういった生物系に真価を発揮すると思います。もうこのまま塗装すれば良いレベルです。ただし、材料費がめちゃくちゃ高いです。この超重量の胴体と尻尾印刷するだけで500g以上、高いレジンで5600円くらいが飛びます。

この点を考えたらコスパは悪いと言えます。


そしてFDMの場合、ABSを溶かしているとかなり危険な毒ガスが発生します。(換気すれば回避できます)

とにかく一長一短ですね。

PLAだとABSよりもっと綺麗に出るみたいなのでまた実験してみます。

どちらもクソ高いプリンターを買えば全く加工の必要がないすごい造形物ができますよ。

とにかくANYCUBICのKobra Neoも前にレビューしたELEGOO Mars 3 Proもどちらも3万円前後にしては素晴らしい製品だと思いました!
これからも使い続けていきます!

では長きに渡る実験レビューでした。全部正直に書いたので参考になれば嬉しいです!見て頂きありがとうございました😊✨